学校の授業に付いていけない子供にも二種類ある。
一つ目は、公立の学校の授業に付いていけない子供。
これについては今まで散々書いてきたので
今回は説明はしない。
もう一つは、難関の私立中学などの授業についていけない子供。
難関中学の場合はたいてい、
カリキュラムが中高一貫になっているので、
高校で習うような内容も中学で習ったりする。
たとえば中2の終わりに習う数学の確率。
これを中三の夏休み当たりに持ってきて、
高校生の一年生で習う確率と合体させて教える。
そうすると中学で教えないといけない部分も教えられるし、
高校で教える部分も同時に教えることになって、
時間の節約ができるんだね。
これと同様のことが、授業のあちこちで行われる。
たとえば化学の元素記号。
元素記号を20番まで覚えるというのは、
高校1年生でやることだけれど、
中学1年生の最初にこれをやる私立中学もある。
化学を教えるに当たって、元素記号は
まず覚えてもらわないと先に進めないモノの一つなのだから、
とにかくまず20コ覚えてもらう。
塾でも時間をわざわざ割いて、とにかく覚えてもらう。
1時間かかろうが2時間かかろうが、とにかくその日のウチに覚えてもらう。
ただし学校では、暗記のために一時間も二時間も使えないので、
こういうところで授業についていけない原因ができる。
学校では覚えてくれと言う時間しかないので、
覚えない生徒のことは、置いていくしかない。
で、授業に付いていけなくなるってわけだね。
だから難関中学で成績が悪い生徒の場合は、
そういう覚えるべきことを覚えているかどうかをまず調べることになる。
覚えていなければとにかく時間をかけてでも覚えないと、
また先で授業に付いていけなくなるからね。
Pre >
英語の授業についていけない子供の特徴
Next >
難関中学で、成績の悪い生徒の対処法