英語が分からないのは、まず読めないから

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中学1年生を教えていると、英語というのは、本当に読みにくい言語だなあと思う。

 

日本語で使われている文字というのはカナ(ひらがな・カタカナ)と漢字になるわけだが、カナは、原則的に表音文字なので、文字と発音が1対1に対応する。

 

「あ」という文字は「あ」としか読まないし、「い」という文字は「い」としか読まない。

 

漢字の場合は、幾通りの読み方があって、同じ漢字でも音読みとか訓読みがあるわけで、これだって確かに難しいわけだが、熟語の場合はたいていん音読みだし、表意部首と表音部首の組み合わせだから、イメージも湧きやすいし、発音もある程度、想像できる。

 

ところが英語の場合は、表音文字のようでいて、実は表音文字ではない。

 

たとえば「a」は「エイ」とも読むし「あ」とか「お」にもなる。

 

DAYなら、デ「エイ」 だし、ACCESSなら「ア」クセスと読む。
WALKならウ「オ」ークと読む。

 

こんなこと、英語が読めるようになった人には当たり前だが、なぜそう言う風に読むのかの説明はできない。

 

「a」と言う文字は、「エイ」と読むときと「ア」とか「オ」と読むときがあります、この場合は「エイ」ですね、この場合は「ア」ですね、、、、なんて説明するしかないが、子供にとってはその違いなんて簡単には分からない。

 

そしてaiueoの五つの母音それぞれに、強い読み方と弱い読み方があるから、変な話、ある程度、量を覚えてもらわないと、パターンがなかなかつかめない。

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兄弟言語と言われる同じゲルマン語族のドイツ語では、単語の読み方は簡単だ。

 

一方、ロマン語系統のイタリア語やフランス語では、まさにローマ字読みで発音はOKなので、英語というのは本当に読むのが難しい言語だ。

 

それを裏付けるかのように、学習障害(難読症・ディスレクシア)の発生率も、日本やイタリアが8%前後なのに対し、イギリスでは12%前後あるという。

 

日本語やイタリア語は、文字と発音の対応関係が比較的きっちりしているので、学習すればすぐに文字が読めるようになるわけだが、英語の場合はそこがまず難しいわけである。

 

なので英語が全然若ならい子供の場合、とにかくまず文字の読み方の練習を徹底するしかない。

 

こういう子供の場合は、小学校4年生で習うローマ字読み自体、まず読み書きできないので、そこからやり直す必要がある。

 

根気よくやれば、ある程度はすぐにできるようになるが、日本語にない発音の場合や、特定の文字列(たとえばthやwh、it)だけ
どうしても読めないと言うようなこともよくある。

 

難読症の気(け)がある場合、「b」と「d」が入れ替わるというのは良くある症状だけれど、これはそれほど大きな問題ではない。

 

練習すればある程度まで普通に読めるようにはなるので、それまでは親がアルファベットからフォニックスまで根気よくしっかり、一語一語教える必要があるだろう。

 

最初は、ザルで水をすくうような作業だけれど、数週間もやれば手応えはあるはずだ。

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