なんにも答えを書けない生徒が増えた?

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最近、なんか難しい子供が増えたように思う。

 

十数年前には滅多にお目にかかれない、不思議に「できない」子供が多い。

 

これは単に私が担当している生徒が偶然だめなのか、それとも最近増えているのかは不明だが、謎だ。

 

たとえば漢字が読めるが、全く書けない生徒。

 

言葉はわかるし、熟語の読みは完璧に近いのに、書き取りテストをすると、全くと言っていいほど書けない。

 

問題によっては、全く何も書けなくなったりする。

 

別の生徒は、英語の教科書の本文を使って和文英訳をさせても、全く何も頭から出てこない。

 

教科書に載っている英文を和訳して、それをそのまま英文に戻すだけの作業なのに何も書けない。

 

その前段階として、何度も繰り返し音読させているのに、3週間位音読させているのに、ミニテストをしてみると全く何も書けない。

 

復習を繰り返すと記憶が強くなるという忘却曲線の理屈が全く通用しない。

 

これは一体どういうわけだ?と不思議になる。


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記憶のメカニズムを考えると、覚えるはずなのに…

記憶のメカニズムから言うと、3週間続けて復習したら、ほぼ記憶に定着する。

 

学習した数十分後に復習して、1週間後にまた復習して、2週間後にまた復習すれば、8割位は記憶に残る。

 

これは「忘却曲線」というグラフで表される研究結果だ。

 

人間の脳は、記憶すべき情報と記憶しなくて良い情報を判別する。

 

脳の中心部にある「海馬(かいば)」という器官で、記憶に残すべき情報を判別し、それを脳に刻み込む。

 

記憶に残すべき情報とは、生命を維持するのに必要な情報とされるが、くり返し入ってくる情報は記憶する。

 

なぜなら繰り返される情報は、しっかり記憶しておいて、さっと対処できるようにしないといけないからだ。

 

危険な目にあったら、それを避けたり、対処する方法を身に着けておかないと、また同じような危険な目に直面しなくてはならなくなる。

 

次に危険な目にあったときに、また助かるかどうかはわからないわけだから、生き延びるために知恵をつけて身を守らないといけない。

 

そのために危険な目にあった状況を、脳に記憶として刻み込むわけだ。

記憶を意図的に一生懸命、消しているのでは?

忘却曲線の実験は、全く意味のない、何語かもわからない単語を覚える実験で得られた結果だ。

 

何も意味のない文字の羅列ですら、復習を繰り返すと記憶に刻まれる。

 

そして意味のある言葉なら、もっと記憶の定着率は良くなる…はずである。

 

ところが勉強ができない生徒の場合、一対一で英語を3週間音読させてわやくさせているのに、書かせてみると全く書けない。

 

スペリングが分からず書けないのかと思って、口頭で英文を言わせてみても、やっぱり何も出てこない。

 

もちろん書かせる勉強もしているし、整序問題のように、単語を並べ替える問題もやらせるのだけれど、やっぱりできない。

 

そうして月日だけが経っていく。

 

それにしても不思議だ。

 

英語なんて学校で週に3時間以上は勉強しているし、塾でも毎週2時間勉強している。

 

塾で先取り学習し、学校で習い、そして塾でまた復習する

 

これを一年くらい繰り返しているというのに、何も記憶に残らないというのはどういうわけだ。

 

そうして色々考えていたのだが、最近、ある考えに至った。

 

それは「生徒が習ったことを、一生懸命記憶から消し去っているのではないか」ということだ。

 

そう思って観察していると、今、音読させて勉強したばかりだというのに、ワークに取り組んでいない。

 

ワークに取り組まず、シャープペンシルを分解したり、消しゴムで遊んでいる。

 

つまりこの生徒にとって、今学習したことは、これから取り組むワークの準備ではなく、それ自体で「終わり」になっているらしい。

 

塾講師にとって、これは「スタート」でしかなくて、その後の自習や自学が「本番」なのだが、この生徒にとっては、「塾に来ること」「レクチャーを受けること」がゴールであって、それが終わったらもう「遊んで良い」と理解しているらしい。

 

あるいは、学校や塾での勉強は苦痛だから、その苦痛を楽しいことで消そうと一生懸命に努力しているのかもしれない。

 

できない子供というのは、小学校高学年から「できない」事が多く、退屈な授業をやりすごすためのスキルに長けている。

 

それを使って、苦痛ばかりの授業をやり過ごし、その結果として、頭に入ってきた新しい記憶を次々に消していくわけだ。

 

記憶の干渉」と言って、新しい情報が入ってくると、その前の記憶は押し出されてしまったり、少し古い記憶によって新しい記憶が拒否されたりするという現象があるが、それだ。

 

勉強を(生徒の抵抗が少ない形で)詰め込もうと試みているのに、片っ端から記憶を拒否されてしまうわけだから、これは本当に困った現象だ。

 

こうなると、一言一句、覚えるように指導しないといけないが、そうすると生徒の側の抵抗も大きくなるから、大変な作業になる。

 

高い授業料を取って教える完全個別の塾やプロ家庭教師でもない限り、これをやるのはコストが高すぎて、普通の塾では難しいだろう。


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