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勉強の都市伝説(2)できる子供は、字が汚い

字をキレイに書くようにしつけられた子供の成績は、
たいてい「そこそこ」だ。

字がキレイな子供でバカな子供はいないが、
字がキレイな子供の成績が良いかというと、
そんなに良くない。

塾で10年近く教えてきて、いろんな子供を見ていると、
そう言う傾向がある。

字をキレイに書いている子供が、なぜ成績が伸びないのか?
理由は簡単で、「無駄な時間を使っている」ってことだ。

文字をキレイに書く習慣が付くと、
勉強時間や試験時間をロスしてしまうのだ。

特に「とめはね」をしっかり書く子供というのは、
字をキレイに書くことで余分な時間を使ってしまうので、
試験を受けても、2~3分は損している。

字をキレイに書くことに頭を使うと、
気も散るし、考えもまとまらなくなる。

その損失分を考えると、
もしかすると5分以上損しているかも知れない。

大事なのは、文字を書くスピードであって、美しさではない
勉強というのは、書道やペン習字のコンテストではない。

文字をキレイに書こうとすると、写し間違えも増える

勉強に関して言えば、文字は他人に判別できる程度で、
とにかく速く書けることが最重要だ

文字は速く書かないと、
頭の中の思考スピードに文字が追いつかないから、
どうしても考えが散ってしまう。

そうすると、文字の写し間違えや書き間違えがけっこう起こる。

文字を書いている途中で、
「とめはねをしっかり書かなきゃ」
という余分な作業が入るので、
そこで雑音が入ってしまって間違う。

もちろん、字を速く書いても間違えは起こるけれど、
速く書くと、合っているかどうか確認する時間が取れるので、
大過ない。

文字を一画一画、ゆっくり書くと
写し間違えが起こりやすいというのは、
難読症の気(け)がある子供を見ていると、よく分かる

難読症(識字障害)の気のある子供は、
字を書くのがどうしても遅い。

難読症の場合は、文字を目で見てそれを一旦音声に直し、
その音声からまた文字を書くという動作が
スムーズに行かない状態なので、これは致し方ない。

こういう場合、一画、一画、間違えないように
丁寧に書くように指導せざるを得ないので、
どうしてもそう言うことになる。

そうすると、どうしても写し間違えが多くなる。
簡単なところで、うっかり間違えが多くなる。

たとえば数学の「+」と「-」を写し間違える。

方程式を解いていても、いつの間にか
プラスとマイナスが逆転していたりする。

こういう子供を最初に見たとき、
「なぜこんな間違えが起こるんだろうか」
とビックリした。

上に書いてある式を見ながら、
下に書くだけなのに、なぜか符号が逆転する。

その子は眼鏡をかけていたので、
乱視などがあって、見間違えているのかと思ったが、
そういうわけでもない。

で、よくよく観察してみると、
他の難しい文字を書くのに時間がかかって、
プラス・マイナスなどの簡単な記号は、
簡単だからと油断して適当に書いてしまうらしい。

式を一段書く度に、あっているかを確認するように言うのだが、
なかなか身に付かない。

ゆっくりしっかり書く → あっていると思いこむ
 → あるいは時間がないので見直さない

こういうパターンで、計算ミスを連発する。

キレイな字を書くことと、難読症とでは
全く別の話のように思えるが、
字を書くのに時間がかかる点では同じだから、
似たようなことが起こるのは当然かも知れない。

まあとにかく、字のキレイさにこだわっている子供は、
点数を取ることにこだわっている子供より
成績が落ちるのは当たり前だ。

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