教科書を持ってくることすらしない生徒
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塾で教えていると、ダメな生徒は分かる。
例えば、持ってこいと言ってるのに、教科書を持ってこない生徒。
中学で勉強しているのなら、教科書は無償配布のはずだ。
生徒全員に一冊ずつ配られた教科書を、塾に持って来れないなんて事は無いだろう。
なのに毎週毎週、「忘れました」と言って、持ってこない。
そんなことすらできない生徒が、まともに勉強するはずがない。
だから、何ヶ月経っても、まともに勉強が進まない。
同じ事を何十回繰り返しても、まるで初めて聞いたような顔をする。
塾で予習し、学校で勉強し、さらに塾で復習しているのに、なぜかホントに頭に残っていない。
親が学校や塾に行けというので来てるだけで、学校や塾で、時間を潰す術ばかり、しっかり身についているらしい。
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※楽天ブックス広告リンク中高生の勉強の起点は教科書
勉強が出来ない生徒は、教科書が勉強の起点になっていることがわからない。
だから教科書を開いても、何が書いてあるか、読んでいない。
読んでいないから、勉強が分からないし、教科書を見る気も起こらない。
だから教科書を持ってくるというだけのことも、出来ない。
ところが教科書準拠教材を使っている塾ならば、教科書を読むのは必須だ。
教科書準拠教材は、学校で習う内容を補完するための教材だ。
塾で予習して、学校で習って、また塾で復習…と言う形で知識を定着させようというのが、準拠教材だ。
なので勉強の際には、常に教科書を持ってこないと、始まらない。
中高生の勉強は、教科書に始まり、教科書に終わると思っても良いくらいだ。
京大卒芸人で学力王のロザン宇治原さんも、「受験勉強には教科書しか要らない」と度々述べている。
そして「教科書の片隅に載っている事項まで、しっかり覚えないといけない」とも述べている。
つまり、教科書の内容すら覚えたり理解できないレベルであれば、まずそこをしっかりやらねばならないのだ。
一般の学習塾の目的は、学校の成績アップと受験。
中学受験専門塾や超進学塾のように、独自教材がある塾なら、塾に教科書は要らないかも知れない。
と言うのも、普通の塾とはゴールが違うからだ。
中学受験塾や超進学塾のゴールは、難関校や有名私立校への合格である。
こういう難関校や有名私立校は、教科書の内容より難しい独自の入試問題を出題する。
こういう試験で合格するには、学校の教科書レベルでは対応できないから、独自教材を使っているのだ。
ところが勉強が出来ない子どもが通うような一般塾の目的は、学校の成績を上げることだ。
学校の成績を上げるのが目的なら、勉強の中心は教科書であり、教科書の内容をどれだけ理解しているかが、問われる。
公立高校や一般私学、果ては国公立大学の受験も、その延長線上にある。
受験生の個性や発想など、問われない。
今まで人類が築き上げた知識のエッセンスを、いかに身につけて使えるかを試されるのだ。
というのも現代社会は、その知識のエッセンスの上に築かれているからだ。
とのためにも、とにかくまず教科書を開いて、教科書を読むところから始めないといけない。