系列高校にあがれない子供たち(8)中学から学習障害

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学習障害というのがある。

 

学習障害というのは、簡単に言うと、勉強が普通の子供よりできないという障害だ。

 

ただしこの学習障害、珍しいものではない。

 

欧米では、人口の15%以上が難読症

 

という学習障害(ディスレクシア)を持っていると言われていて、様々な対策も取られている。

 

難読症というのは、文字の読み書きがなかなか修得できない学習障害で、簡単に言うと、漢字が読めない、熟語が読めない、ということ。

 

特徴としては、

  • 文字がスラスラ読めない
  • 読み間違いが多い
  • 飛ばし読みしてしまう。
  • 文字を左右反対に書いてしまう(鏡像文字)
  • 存在しない文字を書いてしまう
  • 文字を正確に見て写す事ができない

という症状がある。

 

で、問題は、これが中学進学後、出てくる事が結構ある。

 

英語を勉強し始めると、英語というのはつづりと発音が、なかなか一致しないので、学習障害があるのが発覚するパターン。

 

たとえば一番良くあるのが、アルファベットのbとdの書き間違え。

 

英語の成績が悪い生徒というのは、たいていbとdを書き間違えるが、たぶんに学習障害(難読症)の気がある。

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学習障害は、小学校4年生前後から出てくる事が多いのだが、日本人の場合、中学に上がってから分かる事も多い。

 

というのも難読症というのは、文字と読み方が一致しないと言う障害だ。

 

だが、ひらがなやカタカナのような表音文字のある日本語は、そのまま読めば良くもんだから、複雑な感じや読みにくい単語が出てくるまで、発見が遅れてしまう事も多い。

 

ただ難読症というのは、学習障害と言っても、練習によってかなりの部分が克服できるという。

 

難読症で問題となっているのは、文字と読み方の対応関係が脳内にできていない事だから、それを根気よく続ける事で、克服できる。

 

一般には、音読が有効だと言うが、まあそんなわけで、練習すれば克服できる事が多いようだ。

 

ところが中学に上がってから学習障害がでてきても、親は全然気がつかない事が多い。

 

また「おかしいな」と思っても、対策を取らない場合も多い。

 

中学受験の時は、漢字の読み書きは徹底的にチェックしたのに、中学に上がったとたん、子供にまかせてしまう。

 

英語の読み書きはチェックせずに済ましたりするから、結局そのままズルズル中3まで進んでしまう。

 

で、成績が悪すぎて、中3の夏休み前後か、秋ごろに「系列高校では、お預かりできません」と中学から言われてしまうわけだ。

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