難関校は、学校別に対策しないとダメ

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受験の際に、あの学校も、この学校も、と、たくさんの学校を受験すると、かなりの確率で全滅する。

 

そういうケースを何度か見てきた。

 

これは親が子どもの学力を見誤っているケースで、ウチの子どもなら、これくらいの学校は通るはず、と思っていたりする。

 

それでもう4校も5校も受験させるのだが、結局、滑り止め校や推薦校だけ合格して、あとは全滅してしまう。

 

たとえば、青山学院高校や、中央大の付属校、明治大の付属校、法政大の付属校、なんて言う感じで受験させて、全滅してしまう。

 

ところがこういう場合、塾の講師目線で見ると、どの学校も合格すれば儲け物レベルの学校で、どこか一つの学校に焦点を合わせて勉強すれば、もしかしたら受かるかも、と言うレベルだったりする。

 

難関校かどうかにかかわらず、私立の学校は、学校ごとにかなりテストの出題傾向が異なっている。

 

なので特定の学校の試験傾向に合わせて受験勉強しないと、どの学校の入試でも中途半端な点数しか取れないのだ。

 

だからA校の問題では充分合格点が取れても
B校の問題では3割も点数が取れないと言うことが起こるので、単純に偏差値では合否は測れない。

 

偏差値というのはあくまで、全員が同じ試験を受けたときの席次情報であって、それぞれの人間が別の問題を解く場合は通用しないのだ。

 

たとえば東大オープンという、東大の入試傾向に合わせた模試を受けて
たとえA判定を取ったとしても、京大に合格できるかどうかは全然別の話。

 

入試はあくまでも、独自入試問題で十分な成績を取り、それによって合否が決まるわけだから、その学校の入試問題に対する対策が出来ていないと
いくら偏差値が高くても合格することは無理。

 

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となると、どこかの学校に焦点を絞って勉強し、もう一校くらい対応して対策するしかない。

 

じゃあ、どういう風に焦点を絞ればよいかというと、2通りある。

 

それは

  • 現時点で、合格可能性が一番高い学校に焦点を合わせる。
  • 合格可能性は無視して、第一志望の学校に焦点を合わせる。

という絞り方だ。

 

教える側の都合や気持ちから言うと、合格可能性が高い学校に焦点を当てたいし、そう言う風に指導したい。

 

だって教える側から言うと、全滅か1校受かるかでは全然違うから。

 

1校だけでも合格してもらいたいと思うから、どうしても合格可能性が高い学校に合わせて指導する。

 

しかし受験生本人が「行きたい」と思う学校があれば、その学校の問題にも対策してあげないと
やる気を失うことも多い。

 

なのでどちらにするかは、もう本人に決めてもらうしかないのだが、塾側としては、必ず合格可能性の高い学校の対策もする。

 

「君の受けたい学校の勉強を中心にするが、こっちの学校の勉強も必ずやってね」

 

...と言う感じになる。

 

「こっちの学校の入試で合格を取って勢いを付けて、第一志望校も合格しようね」

 

...という感じだ。

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