小学校の英語教育 役に立ってない
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新中学生の英語で困るのは、小学校で習ったはずの英語表現を、ほとんどの新中学生が覚えていないことだ。
小学校では5年生から英語教育が始まっていて、いろんな文章が出てくるのだが、なぜかあまり熱心に教えていない。
もちろん英語教育に力を入れている小学校もあるのだろうが、おそらくそれは私立学校くらいのもので、公立小学校では、「一応やってる」くらいのものらしい。
塾の生徒に尋ねても、「英語はあんまりやってない」という生徒が多くて、何をやってるのかよくわからない。
フォニックス(英単語の読み方)指導をやってるのかと思っても、違うらしい。
というのも真面目に勉強している生徒でも、英単語の読み方がよくわからない感じで、何を学校でやってるのか謎。
ただ一応、教科書は進んでいて、扱っている英文は、助動詞のcanが出てきたり、過去形の文章も出てくる。
なので光村図書の英語教科書の「ヒア・ウイ・ゴー」でも、3回目にもうcanの文章が出てくるから困る。
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英語はとにかく基本文を丸覚えするしかない
国語の勉強方法は基本、音読だけど、英語の場合も音読が有効だ。
そしてもう一つ大事なのが、基本文の暗記で、和文と英文の対応をしっかり覚えないといけない。
英語と日本語は文法が違うので、英単語を日本語に訳すだけでは、ちゃんとした形にならない。
というのも日本語は「て・に・を・は」などの助詞を使うので、語順がいい加減でも意味が伝わるのだが、英語は「てにをは」がない。
「私は」「私が」「私も」は”I”になるし、「私に」「私を」は”me”で表す。
tell me だったら「私に教えて」だし、take me だったら「私を連れてって」になる。
for me だったら「私のために」になるし、like me なら「私のように」になる。
前に来る動詞によって、訳文の助詞が変わってくるし、前置詞が来ても変わる。
これはハッキリ言って説明のしようがなくて、「そういうもの」として丸覚えするしかない。
ところが今の小学校の英語の授業では、英文を音声で聞いて、なぞり書きをさせるだけ。
基本の英文自体を覚えさせていないから、中学1年生になって、また一から英文を覚えないといけなくなる。
基本の英文を覚えていないと、英単語の日本語訳を適当にこじつけて訳すようになるので、だんだん成績が悪くなる羽目になるわけだ。