勉強の都市伝説(7)推薦入試は、子供をダメにする
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神奈川県では、前期の推薦入試の結果が発表された。
前期の推薦入試というのは、内申点と面接点で合否が決まるという、結構微妙な制度だ。
内申点は足りていても、面接ではねられたり、内申点は足りなくても、面接で挽回して合格したり。
「え、こいつが合格?」
「え、何でこの子が不合格?」
と言う感じで、色々考えるのが
毎年の恒例行事のようになっている。
でもしかし、毎年結果を見ていると、やっぱり積極的に勉強しているヤツが合格している。
「まだ足りない、まだやることがある」
と、どんどん勉強しているヤツが、面接で受かっている。
そういう雰囲気というのは、顔つきや態度に出てしまうので、面接官にはすぐばれてしまう。
なんだかんだいって、すぐ音を上げてしまうようなヤツは通らない。
自分から積極的に勉強に向かわないヤツは通らない。
面接官だって、これまで何千人も子供を見ているわけだから、そんなヤツは、すぐ分かる。
進学でも就職でも、面接で受かる人というのは、意外と普通の人だという。
就職の場合は、「一緒に長く働ける人」というのが合否の分かれ目で、特技があったり、才能にあふれている必要はあまりない。
東大卒の多い企業なら、東大卒とか難関大学卒は有利だろう。
が、そういう企業でなければ、東大卒であっても断られる。
理由は簡単で、「こいつとは一緒に働けない」と、面接官にピーンとくるかららしい。
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京大に通っていた頃、京大生は結構アルバイトで断られるという話があった。
理由は「理屈っぽくて、独善的」とかいう話だったが、そういうヤツは確かに結構たくさんいた。
(とくに数学系のやつら)
もちろん、市場で働いていたり、旅館で布団の上げ下ろしをやっていたり
料亭で皿洗いをやっていたり、漬け物屋で千枚漬けを作っていたり、修学旅行のバスの荷物の積み込みをやっていたり、そういうヤツもたくさんいたから、京大生がみな理屈っぽいし、働かないかというとそうでもないんだが。
だから面接入試で合格するヤツというのは、「親和性」のあるヤツって事なのかも知れない。
その点、推薦入試でちょっとかわいそうなのが、ドライな子供だ。
インテリ風で、表情があまり豊かでない子供。
3年生になってから勉強はしっかりやっているのに、2年次の内申点・評点が良くないばかりに
コレはちょっとかわいそうだね。