塾講師に学歴が必要なわけ(3)裏技も、近道も知っている
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できない子供には、必ず「できない理由」があります。
できない第一の理由はもちろん、「練習不足」「トレーニング不足」です。
これは、誰でも分かる簡単な理屈です。
しかし、家できちんと勉強していても、できない子供というのもいます。
識字障害など、学習障害の気(け)がほとんどないのに、なぜかできない。そう言う生徒もけっこういます。
この場合のできない理由は、「練習不足」「トレーニング不足」ではありません。
勉強のやり方が悪いんです。
勉強の優先順位が間違っていたり、わざわざ遠回りのことをやっていたりするんです。
たとえば数学の計算問題に「かけ算」を含む計算があったら、すぐに「かけ算」を計算してしまうんですね。
123 × 456 ÷ 9
なんて計算があったら、いきなり 123 × 456 を計算し始めます。
そして 56088÷9 とやるわけですね。
しかしこれは123も456も3の倍数だから、先に9と約分してから計算しないといけないんですね。
そうしたら、41 × 152 と桁数が減るので、計算が速く終わるし、間違える可能性も減る。
こういう計算の工夫がないと、時間がかかる上に間違えが増えてしまうんです。
桁数が多ければ多いほど間違えが増えますし、計算する回数が多ければ多いほど、やはり間違えが増えてしまいます。
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※楽天ブックス広告リンク高学歴の講師は、山ほど勉強しているだけあって、そういう勉強やテストの技をいくつも知っているんですね。
知っているだけじゃなくて、身に付いている。
そりゃそうでしょう。
入試で高得点を取るには、失敗は許されません。
「がんばればできる」というレベルじゃありません。
いかに点数を取るかという戦いではなくて、いかに失点を減らすかという戦いの勝者なんですから。
読めない英単語があると、点数を落とすから、それを減らすために、山ほど英単語を覚える。
計算が遅くて間違えが多かったら大学に落ちるから、計算スピードをあげ、計算間違えを減らすために、いろんな工夫する。
そうした技は、本当に勉強した人しか持っていませんし、持っていれば当然のごとく、高学歴になります。
逆に、そこまで勉強した経験のない講師は、平気で遠回りの勉強法を教えたり、間違える可能性の高い方法を教えてしまいます。
理解力が多少低い生徒に対しても、学校や問題集と同じやり方で教えたりします。
これでは、生徒の学力を上げるどころか下げてしまいます。
塾にとっては、その方が有り難かったりもするんですが、、、