塾講師に学歴が必要なわけ(7)オール3と、オール4の違い
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テストで高得点を取る生徒というのは、必ず工夫をしています。
何の工夫かというと、間違えない工夫ですね。
問題を解いたら必ず合っているかどうか考える。
「合ってるかな~」と思うのではなくて、明らかに間違いでないか確かめる。
数学だと、検算・確かめ算ってことですね。
方程式を解いたら、解を元の式に代入して、正しいか確認する。
他の科目でも、怪しい部分に印を付けて、あとでもう一度見直す。
答えの候補が別にあったら、それもメモしておく。
ところが成績が悪かったり、成績が上がらない生徒というのは、こういう工夫がまるでないんですね。
取るべくして取った点数と、マグレで取った点数
こういう生徒は、点を取ると言うことがどういうことか、よく分かっていないんですね。
こういうテストの点数は減点法ではなくて、加点法です。
つまり正答を積み上げていくしか点数を上げる方法はない。
なのに計算は、計算して答えを出したらそこでお終い。
確かめるのには、また別の計算をしないといけないので、やらない。
というか、確かめるクセ自体がない。
点数が取れても取れなくても、実はどうでもイイやって思っている。
一問一問の積み重ねで点数ができているという意識はないから、要するに点数はつねにマグレでとっているわけですね。
マグレで取っているわけですから、幸運をただ待っているだけ。
で、あとで「ミスったー」とか「勘違いした~」とか言っている。
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でも、実はそれが実力と言うもので
講師の目から見ると、ミスでも勘違いでもなくて、答えが合っているかどうか、調べていないだけ。
同じくらいの学力の子供でも、良い点を取る子供というのは、必ず自分の答えが間違えていないか、確認しています。
それがつまり「オール3」レベルの子供と
「オール4」以上の子供の差ですね。
そしてさらに「オール2」レベルの子供となると、もっと深刻な問題を抱えている場合が増えてきます。
それは何かというと、「間違ったことを覚えている」。
あるいは、「間違った方法を覚えている」。
そして「知識が混濁している」ってことです。
教え方のマズい先生に習ったらしく、間違えやすいような怪しい計算法を身につけている生徒が、けっこうたくさんいます。