高校受験 大学附属は、就職では不利?
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高校受験に関して、大学の付属高校を熱望される保護者の方がいらっしゃいます。
大学付属だから、ココに受かれば大学受験、パスできる。
そんな感じで、付属高校を希望されます。
しかし、ドラゴン桜の著者が書いている就職活動マンガ『銀のアンカー』によると、付属高校上がりは、就職には不利だといいます。
おりしも、付属高校から大学に進学したK大学の学生が、大麻所持で逮捕されてニュースになっていますが、どうも付属高校から大学に上がった人には、独特の雰囲気があって、信用に足りない。
おそらく、青年期の多感なときに、受験勉強によって知識を整理したり、常に不安がつきまとう受験という関門を通っていないために、どこか呑気なところがあるんでしょう。
これが二流・三流の大学の付属高校なら、受験してもっと良い大学に進学しようと言うインセンティブ(誘因)もあるのでしょう。
けれど、慶應、早稲田、明治大、青山学院大、法政、などといった大学の附属校だと、9割以上の割合で系列の大学に進学しますから、問題です。
こういった難関大学の附属校では、系列の大学に進学させるのが当たり前ですから、受験態勢にはなっていません。
高校3年生の冬になっても、まだ新しい学習が終わっていなかったりします。
これって結構、弊害が大きいように思います。
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たとえばこういう難関大の付属高校に合格するには、英検準2級以上くらいの学力が必要です。
が、高校2年生や3年生になった頃どうなっているかというと、普通の進学校の学生と大して変わらない学力に落ちていたりします。
何しろ、中学生の英語と高校生の英語とでは、抽象度が全く違いますから、中学3年生でバリバリ英語ができても、高校に上がると全然ダメだったりするからです。
就職活動で、附属校上がりが多少評価が落ちる、というのもうなずけます。
難関高校を目指す受験生が、そういう大学附属の高校目指して勉強するのは嬉しいんですが、受かってそこへ進学するのは、ちょっと残念でもあります。
大学附属高校進学を熱望されている親御さんが、『子どもに大学受験をさせたくない』と思うのは、もしかして親が安心して楽したいだけなのかもしれませんし。
大学受験は、子どもに選択肢を広く与える機会ですし、知識の集約にいい機会です。
子どもの成長には絶対に必要だと、私は思うんですが。