勉強の都市伝説(6)市販教材を使う塾はダメ?

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塾で使う教材にも、三種類ある。

 

それは

  • 塾用教材
  • 塾で作ったオリジナル教材
  • 市販教材

の三つだ。

 

塾用教材というのは、学習教材専門の出版社が作っている教材で、塾だけでなく学校で採用されいるモノもある。

 

教育開発出版の「ピラミッド」とか「新中学問題集」などは、多くの学校で使われている問題集だが、あれも塾用教材になる。

 

学習用教材としては他にも、教科書を作っている出版社などが、教科書に合わせたワークや問題集を出しているし、公立学校で使うワークのみを作っているところもある。

 

こういうのは塾では手に入りにくかったりして、体裁は同じでも塾用教材とは言い難かったりする。

 

共通点は、本の裏側に値段が付いていないこと。

 

名前を書く欄があったりすることくらいか。

 

塾用教材というのは、一般書籍ではなく、プリントと同様、あくまでも教材なので、値段は付いていない。
学習塾が、塾用教材を使う理由は簡単だ。

 

分厚くて「安い」から。

 

たいていの塾用教材は、市販の問題集より厚くて仕入れ値が安い。

 

市販の問題集なら、1,500円くらいしそうな分厚い問題集が、実は700円くらいだったりする。

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「教科書ガイド」などの出版物でおなじみの「学書」という出版社は、塾用にも問題集を出しているが、塾用の問題集の方がはるかに分厚いし、市販しているよりも安い値段で買える。

 

これは、市販の問題集が「再販価格維持」と言う仕組みで、決まった値段でしか売れないせいだろうと思われる。

 

本というのは、価格を維持する代わりに
売れ残ったモノは財産として税金がかかってしまうので
余分の在庫は会計年度末などに裁断されてしまう。

 

売れなかった分をたくさん抱えていると費用がかかるので、裁断して破棄するコストを計算に入れると、市販の場合、どうしても値段が高くなるってことだろう。

 

一方、教科書準拠でない教材なら、何年かごとに教科書が改訂されても使い続けられるので
あまり編纂し直さなくても良い。

 

編纂コストが省ければ、安く提供できるのは当然だ。

 

そういう風に、分厚くて安いのが塾用教材の特徴でもある。

 

だからたいていの塾では、塾用教材を使うし、表紙だけ自分の塾の仕様にして配ることも多い。

 

しかし塾でも、一般に市販されている問題集を使うことがある。
こういう塾は、本気で成績を上げようとしている可能性が高い。

 

というのも一般の問題集は、塾用の問題集に比べて高くつく。
だから経営的にはマイナスなわけだ。

 

しかしそれでも塾で市販問題集を選択した理由は、塾用教材より良いと判断しているからだ。

 

だから塾で問題集をもらって
「こんなの本屋で売ってるのに、、、」
とブツブツ言うのは、お門違いと言うものだ。

 

そういう問題集は、塾用教材やオリジナル教材より、かなり出来がいいものだと考えた方がよい。

 

少なくとも、その塾や、その生徒のレベルにちょうど良いと
判断されたものだから。

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