「全科目ダメ」の子供の成績を上げるには(5)必ず伸び悩む。
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「全科目ダメ」の子供の成績を上げるには、の5回目。
全科目ダメという子供の場合、基礎学力がとにかく不足しているから、計算や用語の暗記でそこそこの点数が取れるようになっても、そこから先はなかなか点数が上がらない。
これはもう、小さな土台の上には、小さな家しか建たないということで、お城のような大きな家を建てたければ、土台を大きくするしかない。
ところがこの作業は、とんでもなく時間がかかる作業になる。
勉強が出来ないので塾に来て、塾で基礎的な学力トレーニングを積んで、それで最初はドンと成績が上がったが、そのあと平均点の下くらいで低迷する。
でもこれって、当然の事なんやね。
だって普通の子供と違って、勉強してきた時間数が圧倒的に少ないから。
勉強は量。量の差は、侮れない
平均点というのは、出来る人から出来ない人まで合わせて計算した点数だ。
平均点より上の点数を取る子供というのは、平均的な子供くらいは勉強しているのが普通だ。
だから全科目ダメの子供よりは、はるかに勉強してきた時間数は多い。
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出来る子供は、小学生の頃から毎日2時間くらいは勉強して
大きな土台を作っているのだから、それを中学生になってから作るとなると、大変なのは当たり前だ。
たとえば1日1時間の勉強時間の差があったとする。
そうなると、1日1時間×5日×50週としても、1年で250時間。
これが2年間だと、500時間。
この500時間分を追いつくには、1日5時間やっても100日だから
最低4ヶ月は必要になる。
ところが、全科目ダメの子供の場合、1日に5時間も勉強出来ないから、基礎練習に特化しても、1年ちかくはかかると思った方がいい。
その間は、もうずっと「伸び悩み」と言う事になるわけだが、結局平均点より上に行く事は難しい。
平均点よりちょっと下くらいの点が取れれば、それで御の字としないといけない。