「全科目ダメ」の子供の成績を上げるには

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個別の学習塾に来られる生徒さんには、いろんなタイプの人がいて、いろんな要望があるが、「全科目ダメ」という人も毎年いる。

 

全科目ダメという人の場合、ハッキリ言って全科目成績を上げるのは難しい。

 

特に中学生の場合、問題文すら読めないことが多いので、やれる事は限られてくる。

 

そう言う場合、手順としては、すぐに成績の上がる科目から成績を上げるしかない。

 

作戦としては、

  1. すぐに成績が上がる科目の成績を上げる
  2. 成績が上がったら、自信がつくので他の科目に取りかかる

という順序になる。

 

これはランチェスター戦略の、「エリア戦略」と呼ばれるもので、とにかく特定のジャンルだけに絞って資源を投入し、そのカテゴリーで1位を取って業績を伸ばすと言うものだ。

 

ランチェスター戦略には、「強者戦略」と「弱者戦略」というのがあるのだが、「エリア戦略」というのは、「弱者戦略」のひとつになる。

 

→受験とランチェスター戦略の話はこちら。

 

限られた資源を、どうつかう?
弱者戦略というのは、使える資源(リソース)をいかに有効に使うか、ということに焦点を当てる戦略だ。

 

資源というのは、経済学で言う「資本」のことで、お金や時間や設備や人材と言うようなものだけれど、強者と弱者では、使える資源の量が何百倍も違う。

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強者は、使えるリソースがたくさんあるので、山ほど資源を投入して、速く市場シェアを取ろうという戦略になる。

 

が、弱者は使える資源が少ないため、それをいかに使って
利益を得るかという戦略になる。

 

勉強が出来る子供というのは、この場合「強者」である。

 

こういう子供はもう、すでにかなり出来ているので、「全科目いい点取ろう」とか
「今は90点だけど、100点取ろう」
と言う方向に達成目標を置いている。

 

言ってみれば、広い範囲で成績を上げようと言うことだ。

 

出来る子供というのはすでに、かなりの知識を持っているし、計算力も十分鍛えているので、使える資源がたくさんある。
その資源を使ってそう言う事が出来るわけだ。

 

逆に言うと、出来ない子供(学力弱者)の場合は、そう言う事は出来ない。

 

というのも読み書きもいい加減、計算力もあんまり無い
、、、と言う状態だから、使える資源がないのである。

 

なのに「全科目成績をあげよう」というのは、無茶な話。

 

全科目出来ない子供は、とにかくまず
成績が上がりやすい科目に資源を集中して、その科目だけ成績を上げる必要がある。

 

全科目やると、どの科目も成績は上がらない。

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