勉強の都市伝説(1)バカ親は、文字の美しさにこだわる

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字の「止めはね」に、異常に執着する親御さんがいる。

 

そう言う子供の成績というのは、たいてい「そこそこ」だ。
そこそこと言うより、どちらかというと出来が悪い。

 

字だけキレイで、偏差値45以下の子供も多い。

 

2008年に、「東大生のノートは美しい」と言う本がヒットしたが、東大生全員が、字がキレイなワケじゃない。

 

私は2回、大学(京大)に合格して、都合10年くらい通っていたが、京大の学生なんか、箸の持ち方は個性的だし、字だって別にキレイじゃない。

 

もちろん中にはビックリするくらいにキレイに箸を持ち、ビックリするくらいキレイな字を書くヤツもいたが、ミミズが這ったような、一瞬では判読不可能な字を書くヤツもけっこういる。

 

私の場合は、化学系だったから、毎日ノートを書く必要があった。
化学系の場合は、毎日午後は実験だ。

 

みんな分厚い実験ノートに、毎日の実験の手順やら
結果やら考察などを書いて、週一回提出するのだが、ハッキリ言って、そんな達筆のヤツなどいなかった。

 

字なんて、読みやすければ(あるいは読めれば)、キレイでなくても構わない。

 

 

止めはねにこだわると、問題を解くスピードが落ちる
こういう親御さんは、勉強に対する姿勢をはき違えている。

 

「見かけの美しさ」にこだわっていて、「中身」を軽視している。

 

だいたい、文字の止めはねにこだわってなんかいたら、問題を解くスピードが落ちる。

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国語でも数学でも、勉強ができる子供というのは、とにかく速い。

 

カカカカカカカカ、、、と、とにかく速く手を動かす。

 

ところが「止めはね」をしっかり書くように親から言われている子供は、メモのような字まで、一字一字しっかり書いていたりする。

 

これでは問題を解く時間も足りなくなる。

 

問題を解くという作業の他に、字をキレイに書くという余分な作業まですることになるから、頭を余計な方向に向けてしまう。

 

字をキレイに書いている間に気も散るし、字をキレイに書いている間に、考えていたことも分からなくなる。

 

入試というのは、一分一秒を争っているので、これはほとんど致命傷に近い。

 

「とめ」はともかく、「はね」は1動作増えるわけだから、200文字書けば200動作増える。

 

入試や学校の試験で高得点を取るには、この200動作はハッキリ言って時間の無駄だから

 

字のキレイさにこだわらされている子供は、それだけで大きなマイナスを抱えることになる。

 

勉強において大事なのはスピードであって、美しさではない。
京大生の字がキレイでないのは合理的な理由があるということだ。

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