数学が苦手な子供は、算数も実はダメだった?
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中学生になって、数学の成績が悪くなった、と思う親御さんも多い。
小学生の時は、百点のテストを何枚も持って返ってきていたのに、中学生になったら50点とか60点しかとれなくなった...という感じで、それであわてて塾に子供を連れてくるわけだ。
しかし数学の成績が悪い子供を見ていると、おそらく小学生の時から、算数はそんなに得意ではなかっただろうなと思う。
計算は遅いし、頭のきりかえも遅い。
何をやればいいか覚えていないし、検算もしない。
これじゃできないのは当然だ、と思う。
だって計算練習が、全然足りていないんだもん。
小学校のテストというのは、たいていの場合、実力テストではなく確認テストで、しかも問題数も少なめだ。
だから計算速度が遅くとも、丁寧にやれれば満点が取れる。
複雑な問題も出題されないから、検算の必要もほとんどない。
一方、中学生のテストの場合も、習った範囲の確認テストだが、2ヶ月以上習った範囲と範囲は広いし、分量も多い。
抽象度も高くなり、複雑な問題も出題されるから、検算して合っているかどうか確かめないと、高得点はとれない。
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※楽天ブックス広告リンクつまり、何をやればいいかしっかり覚えて、検算も確実にできないと、満点には近づけない。
検算するのにも時間がかかるわけだから、計算の正確性やスピードがないと、50点前後の点しかとれないのは、当然だ。
ところが、数学の成績が悪い子供というのは、総じて計算が遅く、しかも間違えが多い。
計算が遅ければ、処理速度は当然遅くなる。
難しい問題を解くための時間も減るし、検算する時間もなくなる。
考えないと計算ができないような状態では、高得点なんか絶対にとれない。
前回、数学は計算力に始まり計算力に終わる、と書いたが、数学の成績を上げるには、とにかくまず計算力だ。
小学校や中学校レベルでは、計算問題を、考えながら解いているようでは遅すぎる。
計算問題を見たら、何も考えずにすぐに解き始められなければ、どうしようもない。
計算機になったつもりで、すぐに計算を始める。
ココまでしっかりトレーニングすることが必要だ。