手順を覚えて、その通りやる訓練
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算数や数学を学校で勉強する理由は、「手順を覚えて、その通り実行するスキルを身につける」ということだと、私は考えている。
算数や数学というのは、問題で要求していることが何か理解して、それに「最適な手順で」答えを出すことが求められている。
国語や英語、社会とは、ここが違うわけだ。
国語や英語も、いろいろな手順が必要だけれど、覚えることの方がはるかに多くて、覚えることが大事な科目だ。
しかし算数や数学の場合は、正しい手順で、しかも正確に計算しないと、なかなか正答にたどり着けない。
手順もいろいろなパターンがあり、さらに図を書いたり表を作ったり、関係式を作ったり、それらを組み合わせたり...と、様々である。
数学は、自然科学や社会科学の解析ツールとして使われるので、そうやって数多くのパターンや計算手順が出てくるわけだ。
これらの手順を覚え、問題をどういう手順で解くか考え、正確に実行する。
算数や数学というのは、そういう科目なのだ。
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※楽天ブックス広告リンク手順を覚え、状況に適した手順を選択し、それを正しく実行する。
これは、社会生活を営むに当たって、貴重なトレーニングである。
というのも、社会というのは、手順というものをきちんと踏むことで、無用のトラブルを避けることができるし、コミュニケーションもスムーズに行くようにできているからだ。
たとえばモノやサービスを買う際も、それがどういうモノやサービスであるかを確認し、その上で買いたい意志を示し、お金を払って商品やサービスを受け取る。
モノやサービスを売りたい側は、売りたいモノやサービスがどういうモノであるか見込み客に説明し、その上で価格を提示して、買うと言ったら在庫などを確認して、お金を受け取りモノやサービスを引き渡す。
私がかつて受験した初級シスアド試験では、こうなっていた。
提案→明細書→発注→受注→納品・納品書→受け取り→請求書→入金→領収書
こういう手順というのは、人間社会の長い歴史の中でできあがってきたモノで、一番トラブルの少ない方法だと言える。
だから手順通りやっておれば、基本的には問題が起こりにくいし、問題が起こっても、どの部分で問題があったかは、だいたい特定できる。
手順というのは、そういう風に作られてきたモノなのだ。
そして手順を軽んじている人間というのは、たいていの場合、横紙破りであって、品がない。
丁寧な人というのは、手順通りきっちりやる人のことで、雑な人というのは、手順通りやらないから漏れや失敗が頻発し、相手や周囲に大きな迷惑をかける。