「全科目ダメ」の子供の成績を上げるには(4)社会から始める手もある
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「全科目ダメ」の子供の成績を上げるには、の、4回目だ。
戦略としてはエリア戦略で、とにかく1科目だけ、まず成績を上げる。
全科目ダメという子供の場合、基礎学力がほとんど無いから、どこから手をつけて良いのか分からない場合が多い。
そう言う場合、全科目やるのは自殺行為だ。
だから最初は、一番覚える事の少ない
数学の計算問題から始めればイイという話を前回書いた。
ただ子供の中には、計算障害を持つ子供もいる。
計算障害は、識字障害と一緒に現れる場合も多いが、漢字が書けないのに計算は出来る子供というのも結構いるので、ある程度は、トレーニング次第なのかも知れない。
計算に苦手意識を持っていると、そこから始めるのは難しいから、そう言う場合は、社会から始めるのもイイかも知れない。
国語や社会といった科目は、入試では山ほど知識を詰め込んでいないと
出来るようにはならない科目である。
が、学校の定期テストのような狭い範囲から出題される場合は、出てくる語彙は限られているので、そこだけを徹底的にやれば、そこそこの点数にはなる。
いわゆる「短期記憶」というもので、集中してガッチリ練習すれば、2週間程度は覚えておける。
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記憶というのは、その記憶した事を使わなければ
一ヶ月ほどで消えてしまうものなので、本当の学力としては、こういう一夜漬け的なものはダメなのだが、内申点(評点)が高校受験を左右する場合は、致し方ない。
泥縄で点数を上げるのは、個人的にはあまり好きではないが、やらないよりはマシって事だ。
とにかくまず、すぐに点数に結びつくところだけ、集中してやる。
点数がそこそこ取れれば、基礎トレーニングに割く時間も生まれるし、基礎トレーニングをする余裕も出てくる。
高校入試の場合は、推薦という制度もあるので、主要五科目の内申点に最低ランクの「1」がついていなければ、入れてくれる学校はたくさんある。
逆に言うと「1」がついていると、入れる学校はガクッと減るから
それだけはさすがに避けないといけない。