高校受験に関して、大学の付属高校を熱望される保護者の方がいらっしゃいます。大学付属だから、ココに受かれば大学受験、パスできる。そんな感じで、付属高校を希望されます。しかし、ドラゴン桜の著者が書いている就職活動マンガ『銀のアンカー』によると、付属高校上がりは、就職には不利だといいます。おりしも、付属高校から大学に進学したK大学の学生が、大麻所持で逮捕されてニュースになっていますが、どうも付属高校から...
高校受験よもやまばなし記事一覧
高校入試では、推薦だけで進学される生徒さんがたくさんいらっしゃいます。私立高校が多い地域では、生徒確保のため、バンバン推薦合格を出して、生徒を集めますが、その時点で進学を決めてしまわれる方が多いのです。なにせ、子どもの数がドンドン減っているわけですから、私立学校側としては、早めに生徒を確保しておかなければ定員不足になります。私学の場合、授業料が収入の大きな柱ですから、生徒の数が足りないと採算割れし...
高校受験の場合、推薦というのは1つの安全策です。大学受験とは異なり、落ちたらもう一年浪人...というわけにもいかないので、どこでも良いから1つ行ける学校を押さえておこうというのは、間違った考えではありません。東京や神奈川では、だいたい1月の20日頃に面接や適性試験(小論文など)で、推薦入試を行うところが多いようですが、ココで合格をもらえたら充分です。神奈川県では、公立高校の前期試験(面接・小論文)...
高校受験で、推薦合格を勝ち取るために、何をやれば良いんでしょう?それは実は、「勉強」です。変な話、推薦というのは、顔つきで決まります。顔つきがしっかりしておれば、面接点がよくなるので、合格できます。要件を満たしている場合は、面接や小論文で普通に応対できれば通りますが、多少足りない場合は、顔つきで決まります。ところが勉強しているかどうかは、顔つきに出てしまうんですね。必死で勉強している子どもの場合は...
進学の際に、偏差値で学校を決める。これは、まともな事だ。というのも、偏差値を利用して受験すると、不合格の確率がさがるから。子供がそれぞれ、自分の学力に見合った学校の試験を受けるわけだから、合格する確率は高くなるし、不合格になる確率は下がる。言ってみれば、偏差値での受験は、最大多数の最大幸福を実現するためのツールってことになる。だから進学を指導する立場から言うと、偏差値に見合った学校を受けて欲しいっ...
来年度から、公立高校の授業料を原則タダにするという。民主党政権の目玉公約の一つで、子供を持つ親の立場から言えば、年間十万円~二十万円ほど出費が減るという事で、やれやれだろう。ただ、だからといって、公立高校を目指すというのは、話の順序が違う。子供にとって、公立か私学のどちらがいいかが、先に考える事だ。高校受験の場合、公立を受けるとなると、内申点が大きい。通知票の成績が良くないと、入試本番で相当の高得...
未だに結論が出ない事なんだけれど、朝食は食べた方が良いのか、それとも抜いた方が良いのか。青汁療法で有名だった、故・甲田医師は、朝食は抜いて青汁、ということを奨めていた。阪大医学部出身の甲田医師は、若い頃から慢性病に悩まされていて、西勝造氏の西式健康法にヒントを得た。身体の疲れは内臓(胃腸)が酷使されているからだという考えを元に、どうすれば内臓を休めて健康になれるかという事を考えた。その結果、寝る前...
入試本番が近づいてくると、裏技で何とかしようと考える生徒さんがいる。要するに面倒で地道で時間がかかる基礎トレーニングをやらずに、結果だけ良くしようと言うことである。ところが、勉強というのは、そううまく行くものではない。なぜかというと、裏技というのは、それがなくてもできるヤツにしか使えないからだ。裏技というのは、普通にやってもできるが、それよりもっと簡単で確実な方法がないかな?と探っていくところに存...
勉強で裏技に頼ろうとする人というのは、基本的に知識を積み上げたり、覚えた知識を利用して問題を解こうと考えていない。けれど実際のところ、勉強というのは覚えないと始まらないモノで、それをやらずに裏技でどうにかなるようなものではない。だから、それを踏まえた上でなら、使える裏技というのが存在する。これが大事だろう。で、その裏技が何かというと、結局『頻度順』『でる順』ってことになる。出る順を意識して、最小限...
成績が伸びない人の、原因はハッキリしている。圧倒的な基礎学力不足だ。乏しい基礎学力で、定期テストは何とかなっても、実力テストや模擬テストで良い点数など取れない。たとえば英語の単語を500知っている人と、100しか知らない人では、読める英文の量が全然違う。500くらい覚えていると、結構いろんな英文が読めるが、100以下だと、殆ど読めない。英語は日本語とは全く関係がなく存在している言葉だから、基本的な...
私学の推薦入試の場合、基本的には内申点でほぼ決まってしまう。中学校からの推薦状が出ていて専願の場合は、面接と小論文などで問題がなければ、そのまま合格になる場合がほとんどだ。公立高校の場合は、内申点でほぼ決まってしまうが、上位校ほど前期の募集定員が少なく、狭き門となっている。まあ、テストをしないで入れるわけだから、内申点がかなり良い生徒しか入れないと思った方がイイ。そして面接というのは、準備も十分に...
関東では、私立高校の入試真っ最中だ。とは言っても、最近は、子ども人口の減少で、かなりの私立高校が推薦合格を出して見込み客を囲い込んでいるので、よほど成績が悪い人以外はとりあえず行ける学校が1つくらい決まっている状態だろう。それでも志望校にこだわって、難関高校や、ネームバリューのある高校に挑戦している受験生も多い。また私立に行かせるお金がないから、公立でないとダメって言う場合もあるが、合格可能性が低...
中2の秋から成績が落ちるという子どもが、結構いる。これはまあ、ある意味仕方のない現象だ。というのもまず、クラブ活動。中2の秋というと、三年生がクラブ活動から引退し、二年生がクラブの主体になる時期。この時期、クラブ活動に熱心な2年生は、そっちに気を取られてしまう。そして学校の授業も、面倒なところに入っていく。平行と合同など、数学の証明問題だ。証明というのは、論理展開なワケだけれど、これってなかなか馴...
毎年の事だけれど、夏休みの前後や、11月頃になると、「うちの子、次のテストで良い点取らないと、高校に進学できないんです」と言って塾に来られる親御さんがいる。中高一貫教育の学校でも、成績がひどいと、夏休み前後には、「残念ですが、上の学校には上げられません」と言われて、塾の門をたたく親御さんがいる。小さな塾でもそんな状態だから、毎年もう本当にたくさんの人が、そう言うせっぱ詰まった状態に陥っているんだろ...
中高一貫教育で、大学受験に有利!なんて感じで、子供につきっきりで中学受験をさせて合格。ところが中3の夏休み前になると、「この成績では、ウチの高校では面倒見かねます」とかなんとか学校に言われ、塾に泣きついてこられる親御さん。こういう親御さんの場合、一つのパターンは、非常に過保護だということだ。子供に付きっきりで教えたり、答え合わせも子供にやらせなかったりという事で、子供が自分一人で勉強する力を殺いで...
でまあ、そんな親御さんに連れてこられた子供、たいていの場合、みんなムッとした顔でふてくされている事が多い。そりゃまあそうだ。親に裏切られたあげく、学校からも切られるわけだから。中学に合格したら、あとは勉強しなくてもイイと言われて、小学生時代に毎日塾通いして勉強してきたというのに、中学に上がったら上がったで勉強はさらに厳しくなる。私立中学は進学実績だけが客観的な世間の評価だから、大学進学の実績を上げ...
中学受験をして、中学に合格したのは良いけれど、そのあと学校の授業についていけない子供。こういう子供は、大きく分けて3パターンある。ひとつはもう、ずっとふてくされている子供。もう一つは、がんばろうとするんだけれど、続かない子供。あとまあ、多少学習障害の気があるのに、親から甘やかされている子供。ずっとふてくされている子どもというのは、ハッキリって、なかなか学力は上がらない。というのももう、勉強に対する...
中学受験で中高一貫教育の学校に合格したのに、系列の高校に進学させてもらえず、高校受験する子供の話のつづき。系列高校に進学させてもらえず、塾に駆け込む子供のタイプとしては、ずっとふてくされている子供。がんばろうとするんだけれど、続かない子供。学習障害の気があるのに、親から甘やかされている子供。というタイプがいるようだ。最初のふてくされている子供というのは、親に「中学に合格したら、あとはバラ色」みたい...
中高一貫教育の学校に進んだのに、高校進学を断られて塾へ駆け込む子供さんの話の続き。中学受験というのは、ある意味、子供を地域社会から引き離すようなところもある。小学生時代の友達や知り合いが、そのまま地域の公立中学に上がるのと比べると、一人電車やバスに乗って、別の学校に通うわけだから、学校が違ってもずっと近くの友達と遊べる人はイイが、そうでないと非常に孤独感を味あわされる事になる。私のウチは貧乏だった...
不登校になって学校に行っていない子供を高校に進学させるには、まず不登校でも受け入れてくれる学校を探す必要がある。前に書いたが、高校によって、不登校児は断るというところもあるし、逆に勉強さえできればよいという学校も、ある。偏差値50前後の私立学校でも、出席日数を問題にする学校と、そうでない学校があるので、事前に学校説明会に行って、質問しておいた方が良い。私立学校の場合、試験の出題傾向が色々違うので、...
学習障害というのがある。学習障害というのは、簡単に言うと、勉強が普通の子供よりできないという障害だ。ただしこの学習障害、珍しいものではない。欧米では、人口の15%以上が難読症という学習障害(ディスレクシア)を持っていると言われていて、様々な対策も取られている。難読症というのは、文字の読み書きがなかなか修得できない学習障害で、簡単に言うと、漢字が読めない、熟語が読めない、ということ。特徴としては、文...
個別指導でいろんな生徒を見ていると、何人かに一人は「速さ」の概念が分からない子供がいる。女の子に多いが、男の子にもそう言う子供がいる。速さとは、単位時間当たりに移動する距離のことで、計算式はもちろん、(速さ)=(移動した距離)/(かかった時間)ということになる。たとえば1秒当たりで進む距離が「秒速」1分間当たりで進む距離が「分速」1時間当たりで進む距離が「時速」普通の生徒には、こんなことは一回説明...
中学生に数学を教えていると、男女で大きく差があることがある。特にルートの計算は、女の子は異常に苦手で、習得に時間がかかる事が多い。一方男の子は、一旦覚えると、2度と間違えないくらいルートの計算を確実にやる。数学でいつも良い点を取るような女の子でも、ルートの計算になると、習得にかなり苦戦している。中3の数学の計算というと、因数分解とルートの計算、それから2次方程式というのが新しく出てくるのだけれど、...
夜中にNHK特集の再放送をやっていた。男女の脳の違いについて、近年の研究成果を紹介したものだ。これによると、男女の違いというのは、性ホルモンのレセプターの分布が異なっていて、男性と女性では、脳の海馬という器官や、扁桃体という器官の発達度合いが異なるという。子供の時から2年ごとに脳のMRI写真を撮り、経年変化を観察してきた結果、それが分かったという。元々女性は、脳梁(のうりょう)という器官が男性より...
近年、男女の脳の性差が、思った以上に大きいと言うことが、分かってきた。MRI(磁気共鳴診断装置)という装置で脳の写真を撮り、子供が大人になるまでの経年変化を何十人も調べた結果、性ホルモンの分泌が増える14~5歳くらいから、脳の海馬と扁桃体の大きさが、男女で変わってくると言う。ウィキペディアの「性差」の記事によると大脳皮質の前頭前野の特定の領域の働きは男性と女性では異なり、言語の脳内処理において男性...
NHK特集の話の続き。1月のシリーズは、<『女と男』最新科学が読み解く性>というタイトルだった。3回シリーズ連続放送だった。男女の脳の違いの研究は、まだ成果が出始めたところだから、現時点でわかったこと、ということやね。で、番組で取り上げられたのは、男女別クラスによる教育だった。教育なんてモノは、元々男女別に行われていたものだが、それを再評価しようという試みか?で、どういう授業になったかというと、男...
男女では、同じ数学の問題を解くにも、脳の違う部分を使って考えているという。これは、女性が言葉を読み書きするときに、左右の脳を両方使っている傾向があるのに対し、男性が片側の脳(たいていは左脳)を主に使っているというのと関係がありそうだ。脳の男女差があるのは、学習障害の発生率が男女で違うことからも納得できる。たとえば、<勉強ができる自閉症>こと高機能自閉症・アスペルガー症候群の認定者は4分の3が男性で...
今まであまり気にしたことはなかったのだが、成績のかなり悪い子供がよく、「家では勉強できない」という。学校の宿題や提出物なんか、家でやって欲しいものだが、それがどうも、家ではできない環境にあるらしい。なので仕方なく、学校の提出物作りを許可するのだが、家でもできる(はずの)作業を塾でやるというのは、保護者に嫌がられる。お金を払って塾に行かせている親側から見ると、「成績は上げたいが、そんなことにお金がか...
塾に行くと、塾に点数を取らせてもらえることがある。どういう事かというと、定期テストの対策を塾でやってくれるのである。受験対策ではなく、テスト対策をやってくれる塾は、公立中学に通う生徒を集めている塾だ。こういった塾では、「内申点を上げましょう」とばかりに、定期テスト対策をしっかりやってくれる。一方、早稲田や慶応など、一流の難関高校合格をめざす塾では、そんなレベルの低いことなどやっていられない。学校の...
公立中学の生徒が通う塾には、定期テスト対策をしっかりしてくれる塾と、そういう事をしてくれない塾がある。テスト対策をしてくれない塾というのは、基本的に良くできる生徒が集まっている塾だ。目指す高校も、公立高校ではなく、私立上位の難関高校だ。だから、塾で実施しているテストの成績がそのままその人の今の学力を表している。また学校のテストだって、塾が点数を取らせてくれているわけではないから、それもそのままその...
不毛な議論だけれど、塾講師に学歴が必要か?という議論があります。あまり大した学歴を持っていない塾講師は、「学歴なんか必要ない」といいますし、高い学歴を持っている塾講師は、「それなりの学歴は必要だ」と言います。どちらが正しいのか?というと、なかなか微妙な問題なんですが、両方とも正しいワケなんですね。なぜかというと、塾のレベルや達成すべきゴールの設定によって、学歴が必須だったり、学歴が不必要だったりす...
塾の講師に高学歴が必要かどうか。塾の講師がアルバイト学生である場合、学歴はそんなに関係ないと言えます。高学歴だから教え方が上手いとか、高学歴だから生徒の学力を引き上げてくれるかというと、そう言うことは期待出来ません。生徒を教えるというのは、自分が勉強するのとは違います。高学歴の人には、そこまで勉強するための動機なりインセンティブ(誘因)があったわけですが、塾に来る生徒にそんなモノがあるとは限らない...
できない子供には、必ず「できない理由」があります。できない第一の理由はもちろん、「練習不足」「トレーニング不足」です。これは、誰でも分かる簡単な理屈です。しかし、家できちんと勉強していても、できない子供というのもいます。識字障害など、学習障害の気(け)がほとんどないのに、なぜかできない。そう言う生徒もけっこういます。この場合のできない理由は、「練習不足」「トレーニング不足」ではありません。勉強のや...
できない子供ができない理由には、2通りあります。それは(1)勉強(練習)しないから、できない。(2)勉強(練習)しているけど、できない。ってことですね。(1)の場合は、単に練習量の問題ですから、練習量を増やすことが必要です。しかし(2)の状態であれば、勉強のやり方自体がマズいわけです。ところが勉強のやり方がマズい子供は、自分のやり方のどこがマズいのかわかりません。優先順位もわかりませんし、何を先に...
子供の成績を上手く伸ばしてくれる先生には2タイプあります。その2タイプとは、(1)子供の励まし方がうまい(2)勉強の教え方がうまいってことなんですね。(1)のタイプの先生は、子供をうまく乗せて勉強させます。勉強量が増えれば、成績はたいてい上がります。(2)のタイプの先生は、テストで点数を取るコツを心得ています。そのための下準備も、手順も、段階も心得ていますから、こういう先生につくと、楽しくはないで...
中学になると、学力の差は如実に点数となって表れます。基礎学力や勉強習慣がない子供の場合はずっと低空飛行で、たまにまぐれでよい点を取ったりします。成績も「2」か「3」で、ひどい場合は「1」がつきます。一方、基礎学力ができている子供の場合は、平均点以下になることはまずありません。なので成績は悪くても「3」で、「4」以上が多くなります。ところが今「3」を取っているからといって、じゃあもう少し勉強すると「...
テストで高得点を取る生徒というのは、必ず工夫をしています。何の工夫かというと、間違えない工夫ですね。問題を解いたら必ず合っているかどうか考える。「合ってるかな~」と思うのではなくて、明らかに間違いでないか確かめる。数学だと、検算・確かめ算ってことですね。方程式を解いたら、解を元の式に代入して、正しいか確認する。他の科目でも、怪しい部分に印を付けて、あとでもう一度見直す。答えの候補が別にあったら、そ...
信じられないことかも知れませんが、中学生になっても小数の足し算ができない子供がいます。足し算と掛け算が混ざっている子供もいます。分数の計算に至っては、当たり前のようにできなかったりします。理由は色々あるようですが、まず計算や、小数や分数という数のイメージができていないんですね。たとえば1.2+3.45なら、1と、その10分の1の大きさのモノが2こあるところに、3と、10分の1のヤツを4コ、100分...
学習塾の使命・ミッションとして最重要なのは、生徒の学力を上げると言うことでしょう。大手の塾であろうと、個人規模の塾であろうと、親御さんは子供の成績が悪いから塾に相談に来るわけです。もちろん成績が悪いというのも、「親から見て」ということであり、客観的なことではなく、主観的なことです。だからオール5の生徒でも、オール1の生徒でも、「子供の勉強が心配で、、、」という風に、塾に来られるわけですね。とくに今...
世の中には、「何々式勉強法」というのが山ほどあります。前回書いた、京大卒芸人として有名な「ロザン宇治原」さんの勉強法などもそうですが、少し前は、「ドラゴン桜」式勉強法の本がたくさん出ていましたね。ドラゴン桜は、私立高校の経営を立て直すために、東大合格者を出すというミッション(使命)の元、ゲリラ的な、しかし受験の本質に迫った勉強法を数々紹介するという斬新なマンガで、テレビドラマにもなりました。続編に...
学校の授業に付いていけない子供にも二種類ある。一つ目は、公立の学校の授業に付いていけない子供。これについては今まで散々書いてきたので今回は説明はしない。もう一つは、難関の私立中学などの授業についていけない子供。難関中学の場合はたいてい、カリキュラムが中高一貫になっているので、高校で習うような内容も中学で習ったりする。たとえば中2の終わりに習う数学の確率。これを中三の夏休み当たりに持ってきて、高校生...
難関中学に入学したモノの、学校の授業についていけない。こういう場合、原因は色々あるだろうけれど、授業の進み方が速すぎてついていけないと言うこともある。私も大学に入ったとき、授業がものすごいスピードで進むので、全然ついていけなかった記憶があるので、彼らの気持ちは痛いほどよく分かる。大学に入っていきなり、N次元の計算だとか、微積分の切断の話だとか、そんなことから始まったら、さすがについていけないよねえ...
先日「ほんまでっかTV」で、モンスターペアレントの話をやっていた。モンスターペアレントというのは、自分の子供に執着しすぎる親で、なにかと学校や塾に文句を言いに行く親のことである。こういう親は昔からいたようだが、90年代末から急に増えだしたらしい。ウィキペディアのモンスターペアレントの記述によると、教育評論家尾木直樹法政大学教授(尾木ママ)によると5つのタイプがあるとされている。学校依存型(子供を朝...
字の「止めはね」に、異常に執着する親御さんがいる。そう言う子供の成績というのは、たいてい「そこそこ」だ。そこそこと言うより、どちらかというと出来が悪い。字だけキレイで、偏差値45以下の子供も多い。2008年に、「東大生のノートは美しい」と言う本がヒットしたが、東大生全員が、字がキレイなワケじゃない。私は2回、大学(京大)に合格して、都合10年くらい通っていたが、京大の学生なんか、箸の持ち方は個性的...
字をキレイに書くようにしつけられた子供の成績は、たいてい「そこそこ」だ。字がキレイな子供でバカな子供はいないが、字がキレイな子供の成績が良いかというと、そんなに良くない。塾で10年近く教えてきて、いろんな子供を見ていると、そう言う傾向がある。字をキレイに書いている子供が、なぜ成績が伸びないのか?理由は簡単で、「無駄な時間を使っている」ってことだ。文字をキレイに書く習慣が付くと、勉強時間や試験時間を...
スイミング(水泳)が頭に良いという話も良くある。だけどスイミングをしている子供が頭がよいかというと、どうもそんな気配は全く感じない。だいたいこれが本当なら、水泳部の奴らはみんな成績が良くて、難関校や難関大学は、水泳経験者ばかりになるはずなんだが。しかし私の経験上で言えば、そんなことは全く聞かない。大学(京大)の時も、周囲に水泳部や水泳部出身のやつは滅多にいなかったし、大学の水泳部が盛況だという話も...
子供を何年もみていると勉強と運動神経は、あまり関係ないことがわかる。サッカーをやっているとか、水泳をやっているとか、それは学力と、あまり相関関係はないらしい。ただし性格となると、これは共通する。強引なヤツは強引だし、役に立たないと思うことはやらないヤツはやっぱりやらない。とにかくゴール前まで突き進んでとにかくシュートするんだ、と言うタイプ。こういうヤツは、とにかく最短距離を突っ走ろうとする。勉強で...
塾で使う教材にも、三種類ある。それは塾用教材塾で作ったオリジナル教材市販教材の三つだ。塾用教材というのは、学習教材専門の出版社が作っている教材で、塾だけでなく学校で採用されいるモノもある。教育開発出版の「ピラミッド」とか「新中学問題集」などは、多くの学校で使われている問題集だが、あれも塾用教材になる。学習用教材としては他にも、教科書を作っている出版社などが、教科書に合わせたワークや問題集を出してい...
神奈川県では、前期の推薦入試の結果が発表された。前期の推薦入試というのは、内申点と面接点で合否が決まるという、結構微妙な制度だ。内申点は足りていても、面接ではねられたり、内申点は足りなくても、面接で挽回して合格したり。「え、こいつが合格?」「え、何でこの子が不合格?」と言う感じで、色々考えるのが毎年の恒例行事のようになっている。でもしかし、毎年結果を見ていると、やっぱり積極的に勉強しているヤツが合...
公立高校の推薦入試は、今、縮小傾向にあると言う。理由は、推薦合格した生徒の学業が、試験を受けて合格した生徒より良くないとかいう話だ。成績上位校の場合は、学業の差が出るとは思わないけれど、成績下位の学校の場合は、そういう差が出るだろうなとは思う。推薦合格は、1月末に結果が出るし、合格すると入学まで2ヶ月間暇になる。上位校の生徒の場合は、大学進学を考えているので、そこで高校への勉強を進めたりするが、下...
高校入試も私立入試に突入。来週後半には、公立高校の入試がある。しかしここへ来て、やはりというか、当然というか、落ちる生徒が出てきた。推薦入試といっても、試験自体は実施されるところも多い。高校側から言うと、学校の成績というのは、学力よりも高く出ていることも多いので、試験をして学力を試すわけだ。しかし推薦入試なので、それほど高得点が必要なわけではない。高校側からすると、推薦入試というのは、入学者確保の...
受験するだけで入れてくれる高校というのは、確かに存在する。「自分の名前さえ書ければ入れてくれる」なんて言う学校も、あるという。がしかし、子供を塾に通わせているのに、そういう学校を希望する親御さんはいない。なので、入試担当者が「3割くらいの点数をとってもらえれば大丈夫です」と言ってくるような学校の推薦入試を受けることになる。ところが、実際の話、合格するのはそんなに甘くはない。3割という事は、3科目3...