小学生や中学生の、ベストな勉強時間は、1日3時間だと思う。配分としては、最初の一時間が基礎トレーニング。つまり計算と語彙力のトレーニング。その後は、1時間ずつ国語と算数、あるいは 英語と数学という配分だ。小学生の場合は、まず計算と熟語をやる。中学生の場合は、計算と英文。計算は、可能な限り、様々な問題を1題ずつあつめた、シャッフル問題をやる。これは、最近やっていないタイプの問題を忘れないためだ。同じ...
高校受験 勉強のコツ記事一覧
算数や数学ができない子供の場合、計算練習が足りていない。特に、中学生で数学ができない子供の場合は、小学校の範囲の計算がまずできない。一番多いのが、わり算。これが遅かったりできなかったりする。わり算というのは、引き算やかけ算を何度もするので、計算力のある子供と、そうでない子供では解く速度が全く違う。それも当然で、計算する回数が多ければ多いほど、差は開くからね。できる子供というのは、もうとにかくさっさ...
算数や数学が苦手な子供というのは、速さや濃さと言った概念が分からない場合が多い。概念と言ったって、速さや濃さというのは、人間が勝手に決めたモノだから、分からないのは当たり前と言えば当たり前なんだけど、計算式自体は単なるわり算だ。速さ = 移動距離/移動時間濃さ = 塩(媒質)の量/全体量(溶液量)ただこれだけだ。だからまず、この式をしっかり覚えてもらう必要がある。速さや濃さに関しては、3つの要素が...
オリジナル教材を売りにしている塾がある。四谷大塚とか、サピックス、日能研などは、オリジナル教材を使う塾だ。出口汪(でぐち・ひろし)さんの「論理システム」とか、宮本算数教室の算数パズルとかも、そうだね。だから、オリジナル教材を使っている塾というと、なんとなく「良い塾」といったイメージがある。しかし、これはある意味正しく、ある意味、間違ったイメージだ。塾がオリジナル教材を作る大きな原因は、「既存の教材...
塾などで定期的に模試をやっていると、たまに思いっきり悪い成績を取る生徒がいる。この生徒なら60点くらいは取れるだろうと思うような問題でも、20点とか30点という散々な成績だ。しかし定期テストなどでは、ソコソコ期待通りの点数を取っているから、まあ模試で良かったな、と思って感情を整理するわけだが、しかしできるヤツというのは、そう言う場合でもちゃんと点数を取っているから、一体この差はなんだ?と思ってしま...
成績が思うように伸びない。そう言ったときに何をすべきか。そこで「できるヤツ」と「できないヤツ」の差が付きます。「できないヤツ」はそこで裏技に走ってしまいます。たとえば記憶術とか睡眠学習法とか。あるいはもっと上のレベルで習う公式とか定理とか。そういう何か一つ裏技を身につけると、できるようになると勘違いしてしまうんですね。つまり能力を加速するような知識を身につければ、それで成績を伸ばせると思ってしまう...
高校受験まで、あと約25週間、今何をやればいいかというと、もちろん状況による。難関高校を目指している人なら、すでに中3で学習している内容は、ほぼ学習し終わっているかも知れないし、そうでない人の場合は、まだこれから中三の残りの学習内容を学ぶ段階だ。しかしながら内申書というシステムがあって、高校進学の際には内申点というものが入試の一部になっている。この状況では、内申点をいかに確保するかが問題になる。内...
日曜日の夜中にテレビ東京の「乃木坂ってどこ?」を見ていたんですが、初めての食レポというのをやっていました。食レポというのは、巷の料理店を取材して、食べ物のレポートをするという、アレですね。AKB48の公式ライバル「乃木坂46」のメンバーが中華料理店だとかお好み焼き屋さんに行くんですが、事前に何のレクチャーも受けずに行かされて、どういうレポートをするのかを放送していました。そうしたらもう、めちゃくち...
春になると、塾をやめたり、他の塾から転塾してくる生徒さんがたくさん出てくる。転塾していく生徒さんも、転塾してくる生徒さんも、おっしゃる理由は一つで「成績が上がらない」。「成績が上がらない」といって塾を辞められる人もいれば、「成績が上がらない」といって塾に入ってこられる人もいる。しかし同じセリフを言って塾を変わる場合でも、中身は全然違う。一つは、基礎学力があって、さらに上を目指している場合。もう一つ...
10年くらい塾講師をやっているが、受験で舞い上がっているお母さんがいる。どういうお母さんかというと、自分の息子は天才で出来がよいと思っているお母さん。多いのは、公文さんから来た生徒さんで、計算はものすごくできる男の子。公文さんで出来るのだから、そのまま公文さんにいてもらったら有り難いのだが、なぜか普通の個別塾にやってこられる。ところが計算がものすごくできても、図形や空間の感覚がなかったりして、中学...
塾に対して非常に厳しいお母さん・お父さんがいる。塾も客商売だから、クレームの一つや二つあって当然だが、大して出来ない子どもで、学習習慣も付いていないのに、成績が悪い・成績が上がらないと怒ってこられると、塾側としてはどうしようもない。塾の先生は、たくさん子どもを見てきているから、出来ない子どもはすぐ分かる。出来る子どもには色んなタイプがあるのだけれど、出来ない子どもは共通してある特徴を持っている。そ...
受験の際に、あの学校も、この学校も、と、たくさんの学校を受験すると、かなりの確率で全滅する。そういうケースを何度か見てきた。これは親が子どもの学力を見誤っているケースで、ウチの子どもなら、これくらいの学校は通るはず、と思っていたりする。それでもう4校も5校も受験させるのだが、結局、滑り止め校や推薦校だけ合格して、あとは全滅してしまう。たとえば、青山学院高校や、中央大の付属校、明治大の付属校、法政大...
個別の学習塾に来られる生徒さんには、いろんなタイプの人がいて、いろんな要望があるが、「全科目ダメ」という人も毎年いる。全科目ダメという人の場合、ハッキリ言って全科目成績を上げるのは難しい。特に中学生の場合、問題文すら読めないことが多いので、やれる事は限られてくる。そう言う場合、手順としては、すぐに成績の上がる科目から成績を上げるしかない。作戦としては、すぐに成績が上がる科目の成績を上げる成績が上が...
全科目ダメ、の子供の成績を上げるには、とにかくまず、すぐに成績が上げやすい科目から手をつける事だ。コレは前回も書いたとおり、ランチェスター戦略の「エリア戦略」というやつだ。限られたエリアに、持っている資源をほとんど投入して、そのエリアだけで成果を上げる。そのエリアで成果が上がったら、その手法を使える、近いエリアにも資源を投入する。そうやって少しずつ、攻略していくということだ。そしてすぐに成績が上げ...
「全科目ダメ」の子供の成績を上げる方法の3回目。全科目ダメの子供の場合、結局基礎学力がないわけだ。読み書きそろばん、、なんて言うが、文字を読んで文字を書いて、計算するという基本的なところが圧倒的に欠けている。人間には元々、こういう能力は備わっていないから、練習して出来るようになる必要がある。なので成績を上げようと思ったら、読み書きそろばんを意識的にしっかり練習する必要がある。可能であれば毎日、計算...
「全科目ダメ」の子供の成績を上げるには、の、4回目だ。戦略としてはエリア戦略で、とにかく1科目だけ、まず成績を上げる。全科目ダメという子供の場合、基礎学力がほとんど無いから、どこから手をつけて良いのか分からない場合が多い。そう言う場合、全科目やるのは自殺行為だ。だから最初は、一番覚える事の少ない数学の計算問題から始めればイイという話を前回書いた。ただ子供の中には、計算障害を持つ子供もいる。計算障害...
「全科目ダメ」の子供の成績を上げるには、の5回目。全科目ダメという子供の場合、基礎学力がとにかく不足しているから、計算や用語の暗記でそこそこの点数が取れるようになっても、そこから先はなかなか点数が上がらない。これはもう、小さな土台の上には、小さな家しか建たないということで、お城のような大きな家を建てたければ、土台を大きくするしかない。ところがこの作業は、とんでもなく時間がかかる作業になる。勉強が出...
全科目ダメの子供の勉強法の6回目。全科目がダメという子供の場合、基本的に読み書きそろばんが出来ていないので、そこだけは何とか我慢させてやらせる必要がある。具体的には、熟語や漢字・言葉の読み書きと、計算練習だ。計算というのは、手順を覚えてその通りやるだけだから、言葉の読み書きよりも結果が出やすい。点数が上がりやすい科目というのは、用語を覚えればいいだけの科目と、覚える事が少なくて良い科目。覚える事が...
全科目ダメの子供の勉強法の7回目。全科目ダメの子供の場合、とにかくもう勉強量が足りないわけだ。こういう子供の場合、必要なことは勉強量!ということになるんだけれど、まず、長時間勉強するのに耐えられない。だから、さいしょはまず10分くらいで出来そうな計算ドリルのようなモノから始める。漢字の書き取りなど、とにかく基本的な学力をつけるための練習をする。「やる気」を出させるには、「すぐに終わりそうなこと」を...
「成績が上がらない」と言って、塾を辞める生徒。「成績が上がらない」と言って、転塾してくる生徒。しかし同じ「成績が上がらない」と言っても、中身は全然違う。親が最大限の努力をしているのに、成績が上がらない場合。そして親がほとんど大した努力をしていないから、成績が上がらない場合。家で子供が勉強していない場合、塾でどうやっても成績を上げることなんかできない。塾でいくらアクセルを踏んでも、家庭でブレーキをか...
超簡単な暗記術。こうすれば忘れない?先日のNHKの「試してガッテン」で、物忘れ防止のコツというのを放送していました。15コの用事をリストにして、それを全部やってもらうという実験で検証していました。実験内容は、ベッドの上の本を本棚にしまう。衣装ダンスからYシャツを出す。カーテンを閉じる。灰皿をひっくり返すなどと言った簡単な作業で、●●を××するという用事が15こあるんですね。それを決められた時間内に...
セールスレターを書くときに、よく言われることが「商品の説明は、知らない人に説明するつもりで説明する」というのがある。売り手は自分が売ろうとしている商品の情報を知っている。だけど見込み客には、その商品がどのようなものなのか、あまり知識がない。これを「情報の非対称」と呼ぶのだけれど、知らない人に商品の説明をする場合、専門用語は使えない。業者間取り引きのような、お互い同じ業界にいる人同士の場合は、業界内...
勉強法としてよく載っていることに、「他人に説明してみる」というのがある。他人に説明してみるというのは、要するに解き方を全部言葉にするってことだ。言葉ではうまく表現出来ない場合や、図や表を使った方がよい場合は、図や表を描きながら説明すればよい。理科や社会といった科目では、それぞれの単元にストーリーがあるので、そのストーリーを自分なりに解釈して、説明出来るようにすればよい。たとえば低気圧があると、なぜ...